ツェムリンスキーとの出会いとデーメルの「森のしあわせ」

ツェムリンスキーとの出会いとデーメルの「森のしあわせ」

大好きなツェムリンスキー(1871-1942)との出会いはハンブルクで聴いた北ドイツ放送響による『人魚姫』。その音楽の響きに魅せられて探し当てたピアノ曲が9月9日(土)のリサイタルのテーマとなっているリヒャルト・デーメル(1863-1920)の詩による幻想曲集Op.9でした。

4曲からなる各曲の冒頭にデーメルの詩が書かれ、第2曲〈Waldseligkeit(森のしあわせ)〉にはリヒャルト・シュトラウス他、マックス・レーガーやアルマ・マーラーも曲をつけています。

9/9(土)のリサイタルではアルマ・マーラーのものを成瀬当正さん(バリトン)に歌っていただきます。

あまり知られていないデーメルかもしれませんが、日本では1917(大正6)年の『感情』という雑誌の1周年記念特別号にデーメルの特集が組まれ、多田不二(1893-1968)によりこの詩も訳されて紹介されました。